語学の出発点

留学エージェントは誰と契約するか

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2026/10/10更新 2026/9/8公開

留学エージェントへ一括で払う場合も、授業を提供する学校と、手配をする事業者は別のことがあります。見積書で支払先と契約相手を分けてから、取り消しを申し出る相手と条件を確認してください。

相談先の支援を比べたい方は、留学相談5社の違いへ。ここでは契約の分け方と、事業者の登録表示を確認します。

エージェントとの契約

  • 中身は手続きの代行と手配
  • 別表第四の7つに当たらないことが多い
  • 当たらなければ概要書面も中途解約の上限も無い

学校との契約

  • 中身は授業そのもの
  • 日本の事業者が授業も提供するなら三の項に当たりうる
  • 現地の学校と直接契約するなら、どの国の法律で判断されるかが別に決まる

役務を提供している相手が違うので、契約の相手も、使える条文も分かれる

留学の申し込みで発生している契約(特商法41条1項1号・施行令 別表第四)

見積書で確かめること

申し込む前に、見積書か請求書で次を分けて聞きます。

  1. エージェントに払う額。手数料・サポート費・登録料の名前で出てくる
  2. 学校に払う額。授業料・入学金。エージェント経由でまとめて払っても、受取先は学校になる
  3. 学校との契約書は誰の名前で交わすか。自分の名前か、エージェントが間に入るのか

3つ目がいちばん大事で、やめたいときに解約を申し出る相手が変わります。「一括でお預かりします」と言われたら、学校に渡す分がいくらかを書面で出してもらいます。見積書の読み方は留学の費用は誰に払うかで分けるにまとめました。

あっせんは、政令の7業種に入っていない

「留学のあっせん」も「渡航の手配」も、途中でやめる権利が付く7つの役務に入っていません。エージェントとの契約には、2か月と5万円の線が当たらないことが多いのです。

7つは施行令の別表第四に並び、語学の教授は三の項です。そして特定商取引法41条1項1号が対象にしているのは、役務提供事業者が役務を提供する契約です。

特定商取引法41条1項1号を開く

役務提供事業者が、特定継続的役務をそれぞれの特定継続的役務ごとに政令で定める期間を超える期間にわたり提供することを約し、相手方がこれに応じて政令で定める金額を超える金銭を支払うことを約する契約(以下この章において「特定継続的役務提供契約」という。)を締結して行う特定継続的役務の提供

授業をするのが現地の学校なら、その役務を提供しているのはエージェントではありません。

現地の学校と直接契約するときにどの国の法律で判断されるかは、セブ島留学はどの国の法律で決まるかに分けて書きました。

国内で受けるレッスンがあるなら、そこに線を当てる

出発前に日本で受けるレッスンが付いているなら、その部分には三の項の線が当たります。英会話の解約は2か月と5万円で決まると同じく、期間が二月を超え、金額が五万円を超えるかで決まります。金額は41条1項1号の「相手方がこれに応じて」払う額なので、国内のレッスンに払う額で見ます。

出発前の3週間だけ週1回のレッスンが付く形だと、期間が二月に足りないので、総額が100万円でも線を超えません。期間と金額は両方を満たす必要があるからです。

MeRISE英会話のように国内の英会話を自社で教えているスクールに直接申し込むなら、あっせんではないので、その契約そのものに期間と金額の線を当てます。

三の項に当たる契約では、付いてくる教材も関連商品として一緒に解除できます。施行令29条1項の別表第五が、書籍、CD・DVD・学習ソフトのように音や映像を記録した物などを挙げています。あっせんだけの契約に付いてきた教材は、この枠の外にいる可能性があります。

会社の実在を確かめる先は、2つに分かれる

「特定商取引法に基づく表記」が見当たらなくても、そのまま不備とは限りません。旅行業の役務は通信販売の規定から外れていて、代わりに旅行業の登録番号で確かめられるからです。

外しているのは特定商取引法26条1項8号ハです。

ハ旅行業法(昭和二十七年法律第二百三十九号)第六条の四第一項に規定する旅行業者及び同条第三項に規定する旅行業者代理業者が行う同法第二条第三項に規定する役務の提供

外れるのは航空券や滞在の手配のような旅行業務です。語学学校の入学のあっせんは運送でも宿泊でもないので、その部分まで自動的に外れるとは読めません。

外れる側には、代わりに旅行業法3条の登録があります。

第三条旅行業又は旅行業者代理業を営もうとする者は、観光庁長官の行う登録を受けなければならない。

ただし、番号に出てくるのが観光庁長官とは限りません。旅行業法67条が事務の一部を知事に移せるとしていて、それを受けているのが旅行業法施行令5条1項です。

旅行業法施行令5条1項を開く

旅行業(本邦外の企画旅行(参加する旅行者の募集をすることにより実施するものに限る。)を実施しないものに限る。)及び旅行業者代理業(観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律(平成二十年法律第三十九号)第十二条第一項前段に規定する観光圏内限定旅行業者代理業を除く。以下この項において同じ。)に関する法第二章第一節(第十二条の三を除く。)、第五十四条第四項及び第六十一条第二項において準用する第十八条第二項、第六十二条第一項、第六十四条、第六十五条第一項及び第二項並びに第七十条第一項及び第三項に規定する観光庁長官の権限に属する事務は、これらの旅行業又は旅行業者代理業を営む者の主たる営業所の所在地を管轄する都道府県知事が行うこととする。

海外の募集型企画旅行を実施しない旅行業は、登録の事務が都道府県知事に移ります。だから「◯◯県知事登録旅行業 第2-」「第3-」で始まる番号も、3条の登録です。観光庁長官の番号だけを探すと、登録している事業者を「無い」と読んでしまいます。

登録した事業者には、旅行業法12条の4第1項が契約前の取引条件の説明を求めています。どちらも見当たらない場合は、渡航後に連絡が取れなくなったときの手立てが弱くなります。私書箱やレンタルオフィスの住所だけで、電話番号が「請求があれば遅滞なく開示します」になっている場合も同じです。

名前が変わっていても、人は追える

業務の停止を命じられた会社の役員は、別の会社に移っても追えます。特定商取引法47条の2の1項は、役員や使用人にも同じ期間の禁止を命じられるとしていて、1号がその範囲です。

一当該役務提供事業者又は当該販売業者が法人である場合その役員及び当該命令の日前一年以内においてその役員であつた者並びにその使用人及び当該命令の日前一年以内においてその使用人であつた者

命令の前に辞めていても、1年以内なら対象です。そして3項です。

主務大臣は、前二項の規定による命令をしたときは、その旨を公表しなければならない。

命令が出れば、会社名だけでなく禁止を命じられた個人の名前も消費者庁のサイトに出ます。事業者を調べるときは、会社名と代表者の名前の両方で引きます。

9社の番号と表記

このサイトが載せている5社に、未提携の4社(留学ジャーナル・スマ留・スクールウィズ・タビケン留学)を足しました。

事業者旅行業登録特定商取引法に基づく表記
ウィッシュインターナショナル観光庁長官登録旅行業 第1361号見当たらない
ISS留学ライフ観光庁長官登録旅行業 第1148号見当たらない
留学ジャーナル(株式会社留学ジャーナル)観光庁長官登録旅行業第1-1695号見当たらない
ウインテック留学センター東京都知事登録旅行業 第3-4361号見当たらない
ネイティブキャンプ留学見当たらないある
U-GAKU対象外(自社が役務を提供)ある
スクールウィズ(株式会社スクールウィズ)見当たらないある
タビケン留学(株式会社Morrow World)見当たらないある
スマ留(株式会社リアブロード)観光庁旅行業第1種ある

9社のうち、両方を出していたのはスマ留の1社だけでした。残りの8社は、旅行業登録か特定商取引法に基づく表記の、どちらか一方だけです。片方が無いことは、確かめる先が消えることではありません。

留学ジャーナルの会社概要には、こう出ています。

観光庁長官登録旅行業第1-1695号

ISS留学ライフは、同じ観光庁長官登録でも、日本旅行業協会(JATA)の正会員に加えてボンド保証会員が並んでいます。ボンド保証は、営業保証金とは別に協会へ弁済業務保証金分担金を納める仕組みで、事業者が支払えなくなったときに旅行者が取れる額の上限が変わります。供託の話は留学エージェントから返金されないときにまとめました。

U-GAKU は、4週間と8週間は二月に届かず、12週間と20週間は二月を超えます。ただし、この週数だけで海外留学の解約の権利は判断できません。役務の内容、国内と海外の提供場所、適用除外を先に確かめます。期間の数え方は短期留学は2か月を超えるかで変わるにあります。

ネイティブキャンプ留学の「海外留学代理店サービス利用時」の項は、申込日から8日を経過するまでは撤回と解除ができてキャンセル料がかからない、という条件です。ただし、この8日は特定商取引法のクーリング・オフではありません。事業者が契約の条件として自分で置いているものなので、契約したときに渡される契約書面にその条件があるかを読みます。

確かめられたのは公式サイトの表示までで、登録も表記も、料金や中身を保証するものではありません。

旅行業登録があっても、語学留学そのものは旅行業法の対象外だと明記している会社もあります。6社を開いて数えた結果は留学のキャンセル料、日数の区切り方は会社次第にまとめました。

ワーキングホリデーの査証は、自分で駐日公館に申請します。ビザの申請を代行してもらう場合、外務省は連携している民間団体が無いことを明記しています。国ごとの枠はワーキングホリデーの枠は国で違う、代行の読み方はワーキングホリデーのビザ代行に任せきりにしないにまとめました。

三の項に当たる契約なら、申し込む前に概要書面が渡されます(概要書面は申し込む前に渡される)。大学間の取決めで行く場合は、あっせんの契約が発生しないことがあります(交換留学の単位には六十単位の上限がある)。解約の条件は語学スクールの中途解約と返金の上限にまとめました。契約でもめたときの相談先は、消費者ホットライン 188 です。

この記事で確かめたこと

原文から引用した文
7件
出典
4件(法令 3)
更新

引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。

紹介したスクール・窓口の契約条件

スクール・窓口運営会社契約の形解約の権利が付く線
ネイティブキャンプ留学株式会社ネイティブキャンプあっせん(レッスンは現地の学校)サイトの表示からは判断できず
記載なし(理由は下)
ウインテック留学センター株式会社ウインテックあっせん(レッスンは現地の学校)サイトの表示からは判断できず
記載なし(理由は下)
U-GAKU株式会社Crepity日本の事業者がレッスンを提供サイトの表示からは判断できず
記載なし(理由は下)
ISS留学ライフ株式会社国際交流センターあっせん(レッスンは現地の学校)サイトの表示からは判断できず
記載なし(理由は下)
ウィッシュインターナショナルウィッシュインターナショナル株式会社あっせん(レッスンは現地の学校)サイトの表示からは判断できず
記載なし(理由は下)
MeRISE英会話MeRISE株式会社日本の事業者がレッスンを提供コースによって分かれる
記載なし(理由は下)
ネイティブキャンプ留学
特定商取引法に基づく表記に、事業社名「株式会社ネイティブキャンプ」と所在地「東京都渋谷区神南1-9-2 大畠ビル」が出ています(2026-09-13 確認)。同じページに「海外留学代理店サービス利用時」の項が別に置かれていて、支払方法はクレジットカードと銀行振込、契約締結の申込日から起算して8日を経過するまでは申込みの撤回と契約の解除ができてキャンセル料の負担が無く、9日目以降は契約内容所定のキャンセル料がかかると書かれています。留学のページは「正規代理店だからこそ実現できるエージェント手数料0円」としていて、学校ごとの費用が1週間あたり87,000円から158,000円の範囲で複数校ぶん並んでいます。旅行業の登録番号は、留学のページにも特定商取引法に基づく表記にも見当たりませんでした。代表者欄は画像で表示されており、本文テキストの取得だけでは氏名を確認できません(2026-10-10確認)。電話番号は問い合わせフォームで請求すれば開示すると書かれています。アンカーテキストはアクセストレードの素材(1207194)を逐語で使っています 学校ごとの費用が「1週間 87,000円」のような形で出ていますが、税込か税別かの表示が見当たらないため price には入れていません。エージェント手数料は0円と書かれています。
ウインテック留学センター
会社概要のページに商号「株式会社ウインテック(WINTECH,INC.)」、設立 平成9年(1997年)10月、資本金 17,000,000円、代表者名、そして旅行業登録として「東京都知事登録旅行業 第3-4361号」が並んでいます(2026-09-10 確認)。特定商取引法に基づく表記のページは見当たらず、確かめられたのは旅行業の登録番号のほうでした。番号が都道府県知事のものなので、旅行業法施行令5条1項の範囲、つまり本邦外の募集型企画旅行を実施しない旅行業の登録にあたります。オフィスは新宿・神戸・札幌の3拠点で、住所と電話番号が拠点ごとに出ています。登録があることは、料金や役務の中身を保証するものではありません 公式サイトに料金表が無く、行き先と期間から個別にプランを組む形なので金額が出ていません。資料請求か留学相談で見積もりを取ることになります。
U-GAKU
特定商取引法に基づく表記に、販売業者「株式会社Crepity」、代表責任者、所在地(東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C)、電話番号、公開メールアドレスが出ています(2026-09-10 確認)。料金ページは自社運営で学習プログラムと施設を日本国内と海外で運営しているとしていて、あっせんではなく自社が役務を提供する形です。拠点は沖縄 北谷・北海道 ニセコ・フィリピン セブ島・マルタ。期間と金額だけで海外留学へ日本の解約制度が適用されるとは判断できません。国内と海外の提供場所、契約相手、役務の内容、適用除外を分けて確認します(2026-10-10に消費者庁の適用条件を照合)。同じ表記のページは、消費税・振込手数料・海外送金手数料・パスポート/ビザ申請料・航空券・海外旅行保険・現地滞在時に発生する費用が商品に含まれないとしています 料金表に「沖縄 北谷 4週間 239,800円〜」のような金額が出ていますが、税込か税別かの表示が見当たらないため price には入れていません。別途契約料 30,000円がかかることは同じページに出ています。
ISS留学ライフ
会社概要に商号「株式会社国際交流センター(International Students Services Co.,Ltd.)」、登録「観光庁長官登録旅行業第 1148 号」、設立「1990年12月20日」、株主「株式会社Z会ホールディングス100%」、代表取締役社長の氏名が並んでいます(2026-09-12 確認)。認証は留学サービス審査機構(J-CROSS)で、加盟団体に日本旅行業協会(JATA)正会員に加えてボンド保証会員と事故対策会員が出ています。事業内容の先頭が「旅行業」で、短期留学・長期留学・ジュニア留学が続きます。特定商取引法に基づく表記のページは見当たりませんでした 会社概要に料金の記載が無く、行き先とプランごとに見積もりを取る形です。無料カウンセリングで確かめることになります。
ウィッシュインターナショナル
会社概要に会社名「ウィッシュインターナショナル株式会社」、代表取締役社長、設立「1987年3月25日」、資本金「1億円」、登録「観光庁長官登録旅行業 第1361号」が並んでいます(2026-09-10 確認)。主な事業内容の先頭が「留学を主目的とした旅行商品の企画及び販売」なので、本邦外の募集型企画旅行を実施する側にいて、旅行業法施行令5条1項が都道府県知事に移す範囲には入りません。加盟団体として日本旅行業協会(JATA)正会員と海外留学協議会(JAOS)正会員、認証として留学サービス審査機構(J-CROSS)が並び、損害保険代理店として AIG損害保険株式会社の名前が出ています。特定商取引法に基づく表記のページは見当たりませんでした 会社概要に料金の記載が無く、行き先とプランごとに見積もりを取る形です。資料請求か無料留学相談で確かめることになります。
MeRISE英会話
国内の英会話スクールで、現行の校舎一覧は新宿西口校とオンライン校を案内しています。特定商取引法に基づく表記は、入学金33,000円(税込)と推奨教材を使う場合の教材費を別途としています。一括プランは契約書面交付から8日以内(土日祝を含む)のクーリングオフを案内し、その他の中途解約は概要書面・契約書面の確認を求めています。月額プランは毎月自動決済で、退会は更新日の1か月前までに所定の手続きで申請する条件です。この国内英会話の条件を、同社のセブ島留学へ転用しません(契約条件・校舎一覧は2026-10-10確認)。 特定商取引法に基づく表記に「入学金33,000円(税込)、当校推奨の教材を使用する場合はその教材費」とあります。受講料はプランごとにプランのページへ分かれていて、この表記のページには金額が出ていません。

この紹介表の価格欄には、各社の公式サイトで税込価格が明示された金額を掲載します。税の扱いを確認できないものは、価格欄へ入れず理由を添えています。 「解約の権利が付く線」は、特定商取引法41条1項1号が施行令24条に委ねている 期間と金額の条件を示す目安です。語学の教授では2か月超・5万円超に加え、役務の内容や適用除外も確認が必要です。 期間と金額だけで解約の権利を判定せず、国内レッスンの条件を海外の授業・手配へ一律に当てはめません。消費者庁の対象と適用除外を参照してください。 公式の表示だけで確認できなかったものは「判断できず」と出しています。記載が見つからないことは、制度の対象外であることを意味しません。

出典

ネイティブキャンプ留学

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